はぐくみの医療

PAINLESS DELIVERY

無痛分娩 24時間対応

無痛分娩 24時間対応

無痛分娩に24時間対応しています。
子宮口の開き具合と関係なく、痛みで辛くなった時点から積極的に痛みをとっています。 無痛分娩による重大な合併症は、
厳格なモニターによる観察と早期対応で
防ぐことに努めています。

無痛分娩について

はぐくみの無痛分娩について

⿇酔薬を使い陣痛などの痛みを緩和してくれる出産⽅法です。当院では痛みゼロを⽬指します。⿇酔薬は背⾻の硬膜外空という箇所に、細いチューブを⼊れて注⼊する⽅法が⼀般的です。⿇酔で痛みは緩和されますが意識はあります。⾚ちゃんが⽣まれてくる瞬間もしっかりとご体験いただけます。痛みが少ないので、体⼒の消耗も少ないのが特徴的です。⾃然陣痛からの無痛分娩、計画無痛分娩など選択が可能です。⾃然分娩をめざして途中から切り替えることも可能です。

  • 124時間対応

    24時間、無痛分娩に対応いたします。

  • 2痛みはゼロを目指す

    痛みを全部取り除くことを目指した管理を行う方針です。

  • 3痛みが辛くなった時点で開始

    痛みが辛くなった時点から麻酔薬注入を開始し、子宮口が開く前からも積極的に痛みをとっていく方針です。なるべくすべての痛みをとるよう麻酔薬追加を行っておりますが、腰と肛門の痛みと、押されるような感じは残る場合があります。

  • 4計画分娩について

    計画分娩も行っております。経産婦さん(お産が2回目以降の方)には計画分娩もご案内しております。経産婦さんは、お産の進行が早く無痛分娩が間に合わない可能性があるためです。赤ちゃんの呼吸の問題なども考慮し、妊娠38週以降で計画しております。計画分娩のデメリットとしては、計画通りお産が進まない場合があります。お産になるまで何日かかかったり、一旦退院となる場合もあります。なお、初産婦さんは自然陣痛を待ったほうが順調に進行するため、計画分娩は医学的理由以外では薦めておりません。

  • 5合併症とその対応について

    無痛分娩の比較的軽度の合併症
    微弱陣痛

    麻酔薬を使うことで陣痛が弱くなります。多くの場合、子宮収縮剤による陣痛促進が必要となります。なお微弱陣痛を主な理由とする吸引・鉗子分娩の頻度が約2倍高くなります。(2016年度当院データより)

    頭痛・しびれなどがしばらく残ることがあります。
    無痛分娩の重大な合併症
    麻酔薬のくも膜下腔への迷入

    硬膜外腔より麻酔が広がりやすく、呼吸停止、血圧低下などにつながる場合があります。早期発見し呼吸を補助することによって、呼吸停止による低酸素脳症を防ぐことができます。

    麻酔薬の血管内迷入

    局所麻酔中毒、重症になるとけいれん、呼吸停止、心停止を引き起こす場合があります。このような症状が起こる前に院内に常備してある脂肪製剤点滴により局所麻酔薬の血中濃度を低下させることができます。

    アナフィラキシーショック

    重症のアレルギーで呼吸困難、血圧低下を引き起こす場合があります。救急カートに常備してあるアドレナリンを使用することで対応が可能です。

このように命にかかわるような合併症もあります。これらは、どんな達人が行ってもある一定の確率で起こるため早期発見し重症化を防ぐことが大切です。「重症化前にある自覚症状を早期確認する」「厳格なモニター」(合併症を早く見つける観察)と「早期対応」により重大な状況を防ぐことが可能です。早期発見には「口の違和感」「耳鳴り」「足のしびれ」「呼吸の苦しさ」などの重症化の初期症状を察知することが必要ですので、変わったことがあれば積極的にお知らせください。スタッフからも確認させていただきます。

医療に100%はありません。しかし100%に近づけるよう安全確保の仕組み構築とスタッフ教育に努めております。

お産について

無痛分娩に関する方針と分娩件数

「無痛分娩に関する方針と分娩件数」
(2021年4月時点)

【医師】

産婦人科 常勤医師数(本院) : 3人 常勤医師数(新横浜) : 3人
非常勤医師数(本院) : 3人 非常勤医師数(新横浜) : 3人
麻酔科 常勤医師数 : 1人 非常勤医師数 : 1人
小児科 常勤医師数 : 2人 非常勤医師数 : 2人

【分娩件数】

分娩数 無痛(%) 帝王切開(%) 経腟分娩トライの
場合の帝王切開率
2016 467 267(55%) 56(11.9%) 2.7%
2017 595 358(60%) 59(9.9%) 4.0%
2018 726 494(70%) 68(9.3%) 4.9%
2019 745 505(71%) 65(8.7%) 4.2%
2020 816 607(78%) 59(7.2%) 2.3%
2021
武蔵小杉
844 627(74.3%) 83(9.8%) 3.5%
2021
新横浜
222 179(80.6%) 24(10.8%) 7.3%
2022
武蔵小杉
863 700(81.1%) 89(10.3%) 5.0%
2022
新横浜
621 514(82.8%) 65(10.4%) 5.2%
  • 妊産婦さんの本人希望による無痛分娩受け入れ/あり
  • 無痛分娩導入対象/自然陣発からの無痛分娩、計画無痛分娩も対応
  • 麻酔方法/硬膜外麻酔※

    ※硬膜外麻酔とは:無痛分娩の際に、背中に入れたチューブから麻酔薬を入れ、陣痛の痛みを軽減する麻酔の方法。

  • 基本的には24時間、無痛分娩に対応。陣痛発来後もしくは破水後にご来院いただいて硬膜外麻酔用チューブを挿入いたします。
  • 痛みが辛くなった時点から麻酔を開始し、痛みを全部取り除くことを目指した管理を行う方針です。

【無痛分娩に関する設備及び医療機器の配備状況】

  1. 麻酔器/あり
  2. 除細動器/あり(AED)
  3. 母体用生体モニター/あり
    (心電計、非観血的自動血圧計、パルスオキシメーターなど)
  4. 蘇生用設備・機器/あり
    (酸素ボンベ・流速計、マスク&バッグ、喉頭鏡、気管チューブ(6、7)、吸引装置・カテーテル
  5. 緊急対応用薬剤/あり
    (アドレナリン、硫酸アトロピン、フェニレフリン、静注用キシロカイン、ジアゼパム、チオペンタール、プロポフォール、硫酸マグネシウム、静注用脂肪乳剤、酢酸化リンゲル水、整理食塩水など)

【急変時の体制】

  1. 母体救急蘇生
    産婦人科医師・輿石太郎および助産師3人がJCIMELS受講済
  2. 新生児救急蘇生
    産婦人科医常勤医師4人、小児科常勤医師5人および助産師10人NCPR受講済
  3. 重症症例搬送
    母児ともに日本医科大学武蔵小杉病院など 方法/救急車
    〈危機対応シミュレーション実施〉

【無痛分娩麻酔管理者】

  1. 輿石太郎
  2. 産婦人科専門医
  3. 麻酔科件数歴
    順天堂大学附属静岡病院2003年7月~10月
  4. 指導医
    岡崎敦、麻酔症例約180件
  5. 無痛分娩実施歴
    2007年~2011年順天堂大学附属順天堂医院:50件/佐藤病院:約100件/2012年〜2014年沖縄県立八重山病院:約10件/2015年~2019年はぐくみ母子クリニック約500件
  6. 講習会受講歴
    JCIMELS